年賀状という慣習

年賀状は意外と歴史が浅く、郵便制度が制定された明治以降の習慣です。
従来は年始に挨拶回りしていた慣習を、手紙を差し出すことに置き換え簡略化したものです。
現在主流のお年玉付き年賀ハガキは戦後の昭和24年から販売が始まりました。
年賀状は例年11月の初週に発売されます。最盛期よりも減少傾向にあるとはいえ今でも30億枚以上が発売されています。

年賀状の通信面の内容は自由ですが一般的なのは賀詞・文章・絵・差出人住所で構成されます。
印刷技術の発達によりフルカラーや箔押し印刷なども手軽に使用できるようになりました。
年内に身内の不幸があった場合は喪中となり、年賀状のやり取りは控えます。
本来仏教的な喪は49日から長くても数ヶ月ですが、慣例的にその年内に不幸があった場合は年賀状を控えるのが普通です。
その場合には喪中欠礼状を差し出すことになります。
喪中欠礼上は相手方が年賀状を用意する前、遅くとも11月半ばぐらいまでに差し出します。
喪中欠礼状は割りとフォーマルな挨拶状に分類されるため私製ハガキを利用されることが多いですが最近では切手部分が胡蝶蘭柄の官製はがきが用いられることもあります。
自分が喪中の時や喪中の方に挨拶状をやり取りしたい時には正月が明ける1月7日以降に寒中見舞いを差し出します。
ですがあまり一般的な慣習とはなっていません。

年賀状に用いられる賀詞は「謹んで新年の挨拶を申し上げます」などの文章が一番丁寧とされます。
「謹賀新年」「敬頌新禧」といった漢詩や四字熟語なども多く使われます。
「賀正」や「迎春」などは気の知れた間柄同士では良いですが目上の方には失礼に当たります。
また文章内に句読点を打つのも失礼に当たりますので注意が必要です。
年賀状はやはり手書きが心がこもっていて貰う方も嬉しいものですが、作成しなければいけない時期は皆が忙しい師走ということもありなかなか難しいです。
そうした時には印刷を活用します。印刷には大きく別けて自分で印刷するか発注するかを選択することができます。
自分で作成する場合、以前は文具屋等で購入できる簡易孔版印刷器が広く家庭に普及していましたが先日器械本体に続いて消耗品も販売を終了して一時代が終了しました。
今はパソコンのプリンターで作成するのが一般的です。
毎年秋頃から年賀データ素材が掲載された書籍が発売されています。
外部に発注する先としてはスーパー・コンビニ・ホームセンター・文具屋・DPE店・印章店など様々な業種が参入しています。
早めに注文すると割引などがあるサービスなどもあります。
メールなどの普及で年々減少傾向にある年賀状ですが永年会っていない人にも構えること無く気軽に消息連絡を取ることの出来る手段として良い慣習だと思います。

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